すぎた きゅうしん
杉田久信の “現場”
からの教育提言
 ≪基礎学力で教育再生≫

トップページへ  お問い合わせ
A.理論編 B.実践編 C.心の教育 ◆校長室の窓から ◆リンク集
★誰でもできる基礎学力指導法(動画
1 「学習の約束」
2 「宿題の方針」
3 保護者との連携
4 学習の基礎の基礎
5 指導の3原則
6 授業場面でのほめる指導
7 学力を伸ばすための簡単・確実・効果的な方法
8 音読の指導法、漢字の指導法、視写の指導法
9 計算力を鍛える指導法(基礎計算指導法)
10 算数授業のパターン化、ノート指導法
11 国語授業のパターン化、ノート指導法
12 百人一首の指導法

B−基礎学力はこうしてつける

8.音読の指導法・漢字の指導法・視写の指導法

音読の素晴らしい学級は、学習規律の高い 素晴らしい学級です
声をそろえることで心が一つになります。心が一つになれば感動が伝わります

(1)  音読指導5つのポイント

@ 学習の構えづくりは「 待たないで待つ 」(すべての指導に共通)

  ・音読で大切なことは 、声を出す前に、まず「学習の構え」をつくること

   机の上の整頓、教科書やプリントの持ち方、とりわけ、 姿勢を正す (座っているときは
   両足の裏を床にしっかりつける)ことが重要→これがおろそかになっていたら、決して感動
   が伝わる音読にはならない。

  ・ (例) 「教科書○○ページを開きなさい。○行から追い読みをします」→この時点では、
    まだ、約半数の子が教科書を出していない。先生は、子供がそろうのを待たないですぐ
    1行目の追い読みを始める。→遅い子が急いで教科書を開いて追いついてくる。→「み
    んなの本の持ち方がいいですね。さすがです」と言って2行目の追い読みをする。大半
    の子がそろって追い読みに加わってくる→「○○さんは良い姿勢ですね」と言って3行目
    の追い読みをする。この時点で全員がそろって集中している。【もしも、まだ本を開いて
    いない子がいたら側に行って本を出してやる】ここまでが「待たないで待つ」である。→「
    両足の裏を床につけましょう。皆さん姿勢はいいですか」→全員そろって「はいっ」→この
    後、本格的に授業を始めればよい。

 ※ ビデオ(2年3組)椅子の下げる音がしていない 【見えないところも訓練されている】

A 基本を徹底する(すべての指導に共通)

 ・ 教師の範読をよく聞かせる。【教師がモデルを示す】 追い読みは教師と同じ早さを
   要求する。

 ・ 美しい口の開け方(あ、い、う、え、お 発声練習を)0の声で口の形を意識させる。

 ・ 最初の言葉をそろえる。(重要)

 •  基本の指導は厳しければ厳しいほどよい。 

  基本ができている子には、肩に手をふれて【=音読の邪魔にならないように】評価するこ
   とが効果的。 時には、教壇に上げてモデルとする。

 

B 自分が一番いいと思う表現(声や表情など)を工夫させる

  ・ 必ず子供なりに工夫させる。

  ・ 子供の意見、考え、提案を引き出すように努め、耳を傾ける。
    
 「ここの読み方で意見はありませんか」

  ・ 子供たちからの意見は否定せず、「なるほど」「すばらしいですね」とすべて受け
    入れる。

   ☆ 「なるほど、 今の意見を参考にして(今考えたことに気を付けて) もう一度音読して
      みましょう」 

   ☆ 「すばらしいですね。それでは 自分なりに工夫して もう一度音読しましょう」

  ・ 言葉を大切にして音読する。 「もっとやさしく」「もっと明るく」「まばたく星のように小さ
    くていねいに」など、高度な要求も行う。子供は先生からの高い要求を求めている。

 

C 聞き合う場をつくる

  ・ 二人で向き合って、グループ同士(男女、列ごとなど)で向き合って読む。 
   
目線(声の届け先)を決める。下を見ない。

  ・  聞いてもらう相手を意識することで音読は上達する。

   (例) 「そんな怒鳴り声、相手の人は聞きたいと思う?」
       届いたか、伝わったかを意識させる。 【初めて聞く人が一回聞いて内容が分かる
      レベルを目指す】
       相手を意識して、 声を届ける 、 気持ちを届ける 、 顔や全身でも届ける こと
     で音読は上達する

  ★  聞き合うことで、伝え合う力も伸ばすことができる 。

 

D ほめて励まして自信をもたせる(すべての指導に共通)

 •  子供たちが楽しく音読して、いっぱいほめられて元気になっていく指導を目指す。


(2)  音読のバリエーション 

単調にならないようにするために、以下の様々なバリエーションを取り入れ、テンポよく行う。

A 読み方

 @  追い読み

   教師の後を続けて読む。

   1人ないし数人の子供の後に続けて読む。

 A  交代読み

   教師と子供全員で、1文ずつ交代で読む。

   いくつかのグループ(男女、生活班、列ごとなど)に分かれて、1文ずつ交代で読む。

   二人一組になって、1文ずつ交代で読む。

 B  全員一斉読み

  •  全員で一斉に、速さをそろえて読む。

 C  一人読み

   一人で全文を読む。

   一人ずつ交代で1文をリレーして読む。

 

B 速さ

  ・ ゆっくりから速く、音読の速度を変えて読む。

  ・ 1音の発音の長さを変えて読む。(短く切って読む、伸ばして読むなど)

 

C 声の大きさ

   口をしっかり動かし、声を出さず(0の声)に読む。

   口をしっかり動かし、微音(1の声)で読む。

    大きな声で読む。

 

D 学習形態

   教師と子供で、上、下、横などいろいろな方向を向いて読む。

   二人で向き合って読む。

    グループ同士(男女、生活班、列ごとなど)で向き合って読む。

8.-2 漢字の指導法

(1) 漢字学習の進め方

 A  漢字の読み方、用法例を音読する

 B  漢字を覚える

  @  ゆび書き

   ・ 教師にあわせて丁寧に空書き→ 教師は確認 し、ほめる 。【重要】 
        回数を重ねるにつれ、スピードアップする。

   ・ ゆび書きの回数はなるべく多くする。(20回を目途に)〓 これが 忘れない コツ

   ・ 机の上や手のひらなどに指で書く。そのとき、必ず「いち、に、さん…」と 声を出して
     画数を唱えながら書く
。〓 これが忘れないコツ

 

  ★ 難しい漢字は、 漢字の記憶術 を活用する。すなわち、 漢字の一部分に赤丸印をつ
    け
て、声を出すときにそこを 大きな声で強調して 唱える。 〓 これが忘れないコツ

    【例】

     

 

 A  なぞり書き

   ・ 指で正しく書けるようになったら、鉛筆で丁寧になぞる。

 B  うつし書き

   ・ 手本の字を見て、丁寧に書く。

 C  手本を隠して1人書き

   ・ 手本の字をカードで隠し、正しく書く。書き終わったら、手本の字を隠していたカードを
     外して正しく書けたか確認する。

 

(2) 評価

 @ 教師による評価

  •  定期的に漢字テストを行い、定着を図る。

 A 自己評価

  •  筆順と画数があっていたか。

  •  ますからはみ出さずに書けたか。

  •  丁寧に書けたか。

  •  手本とそっくりに書けたか。

 ※  家庭学習では、確実に覚えるまで「ゆび書き」をすることを中心にする。ノートに漢字を何
    行書いてくるといったノルマ的な宿題は極力避ける。