すぎた きゅうしん
杉田久信の “現場”
からの教育提言
 ≪基礎学力で教育再生≫

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校長室の窓から

試してみたい「早寝・早起き」の工夫

富山市立山室中部小学校 校長室通信        第11号  (平成18年5月19日)

※ 「校長室の窓から」は、学校の方針についての詳しい説明や校長の考え、家庭教育に役立つ情報の提供を目的にしています。子供たちの姿を紹介する「学校だより」とともにご愛読をお願いします。また、充実中の本校の HP も検索してみてください。バックナンバー1〜10号も掲載してあります。

 ご家庭と連携して取り組みたいと強く願っていることは、 「早寝・早起き・朝ご飯」で脳を活性化し、子供たちを元気にすること です。しかし、早寝・早起きが健康に良いことは誰しも分かっていても、子供が 自分で起きてくるようにする ことには難しさを感じているご家庭もあることでしょう。そこで今回は、多くの方が試みてきた早起き、早寝の工夫をご紹介したいと思います。

  早起きの工夫

@  子供部屋のカーテンの生地を薄地に変える
   カーテンが薄地だと朝の陽光が入ってきやすいので、目が覚めやすくなったとの情報があります。

A  子供部屋のカーテンと窓を開けてから、朝食の準備をする
   朝の6時すぎから朝食の準備をするときに、カーテンと窓を開けておくと時間とともに子供の目が覚
   め、自分から起きてくるようになったとの情報もあります。冬季は日が昇るのが遅いので、その時刻
   に照明をつけるそうです。

B  ベッドの位置を部屋の奥から窓際に移す
   ベッドの位置を窓際に移すと、朝の陽光を浴びやすくなるだけでなく、牛乳配達の音や外の話し声
   などの生活音が聞こえるようになり、子供が起きられるようになったという報告もあります。

C  可能なら東の部屋を子供部屋にする
   風水では子供は東の部屋、老人は西の部屋がよいとされ、子供を東の部屋に移すと活力が湧き、
   老人を西の部屋に移すと年相応の落ち着きが出てくるそうです。これは陽光の関係からすると合 的
   であり、昔の人の知恵を感じます。実際に東の部屋に子供部屋を移したら、朝の陽光の入り方がま
   るで違うためか、子供が早く起きるようになり、確かに日々元気で活発になったという情報がありま
   す。もしも、住まいの構造上可能なら、子供部屋を東の部屋に移すことを検討されてはいかがでしょ
   うか。

D  アニメキャラクター等の目覚まし時計を与える
   誕生日にアニメキャラクターの目覚まし時計を買い与えたところ、自分で目覚ましをセットして、自分
   から起きてきたというケースもあります。

★  早寝・早起きを習慣にするためには、まず、起きる時刻を固定すること(6時半頃)から始めることが
    大切です。疲れている子供を少しでも長く寝かせてやりたいとの親心から、ついつい遅くまで寝か
    せていては、いつまでたっても早寝・早起きは習慣にはなりません。 起きる時刻を固定し継続する
    ことで、夜には早く眠くなって早寝・早起きが習慣になりやすいものです 。

早寝の工夫

@  日中に十分運動や遊びをさせる
    日中に十分運動や体を動かす遊びをさせると、夜早くに眠くなります。特に、午後の運動遊びが効
    果的だと言われています。運動遊びで心地よい疲れを感じると、夕方にはお腹がすき、午後8時頃
    には眠くなることが多いようです。

A  夕食と入浴を早めに済ます
    夕食を早めに済まし、脳を興奮させないために寝る前には過度な運動や飲食を控えます。入浴も
    早めにして体を温めリラックスさせるとぐっすり眠れます。

B  寝る時刻やテレビ・ゲームの時間を決めておく
   これらの時間は、子供とよく話し合って納得させた上で決めることが大切です。早寝・早起きの最大   の敵は夜遅くまでのテレビやゲームです。眠りも浅くなるようです。

C  静かで安心して眠れる環境をつくる
   子供が眠る寝室は、大きなテレビの音や騒がしい話し声が聞こえないように家族が力を合わせた
    いものです。下学年なら読み聞かせも効果的です。高学年なら静かな音楽を流すのも良い方法で
    す。

★ ここに紹介した早起き・早寝の工夫の中から、一つでもやれそうなことがあれば、ぜひ試していただ
   きたいと思います。中にはもっと良いアイディアを思いついた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
   どちらにしても、保護者の皆様が子供と真正面から向き合って、早寝・早起きに付き合っていく努力
   が必要だと思います。

心の健康」「学業成績」と「睡眠」は密接に関連している

 子供には十分な睡眠時間が必要です。それも、遅寝・遅起きで8時間眠るより、早寝・早起きで8時間眠る方が疲れがよく取れることが知られています。睡眠不足の子供には集中力や持続力はありません。睡眠不足が続くとホルモンの分泌や神経リズムが狂い、なんとなくだるい、怒りっぽく感情的になりやすい、不安感が高まるといった症状が出てきます。こんな状態では学力の向上など期待できるはずがありません。事実、睡眠時間が少ない子供ほど学力が低いという調査結果もあります。学力づくり以前に、早寝・早起きの生活習慣を整えることこそ必要です。ところで今日の日本は、他の先進国と比べても突出した不眠大国です。厚生労働省研究班の調査によれば、中学・高校生の3割が平均睡眠時間が6時間に満たず、4割が睡眠不足の症状があるとのことです。また、3歳児の5割は就寝時刻が午後10時以降であるとの調査結果があります。小学校に入学すると、一旦は早寝・早起きになりますが、高学年や中学生になると遅寝・遅起き、睡眠不足になってしまいます。これは、幼児期の遅寝・遅起きの生活習慣の刷り込みが大きな原因になっているとの説があります。そうならないように、小学校の間に早寝・早起きの習慣をしっかり確立しましょう。

まずは、親も子も今より15分早く寝て、睡眠時間を増やしたらどうでしょうか 。

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