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すぎた きゅうしん |
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A.理論編 B.実践編 C.心の教育 ◆校長室の窓から ◆リンク集 |
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富山市立山室中部小学校 校長室通信 第16号 (平成18年9月26日) |
「見やすくきれいなノート」をつくるために、次のようなノート指導に努めることを全教員で申し合わせました。時間はかかるとは思いますが、全ての子供たちのノートが「学習の足跡が分かるきれいなノート」になることを目指しています。
ノートを見ると勉強の出来、不出来が一目でわかります
ノートがぐちゃぐちゃな子供がよい成績を収めることはありません。それは、ノートが雑然として
いれば、それだけミスが多くなからです。それ以上に、ノートを乱雑に書いているということは、て
いねいさや粘り強さに欠けているということです。 勉強にはていねいさや粘り強さが必要 とされます。
ですから、ノートの乱雑な子供はていねいさや粘り強さに欠けているので、よい成績が無理なので
す。逆に、ノートの乱雑な子供が、ノートをきれいに書くようになると、成績がよくなったという
実例は数多くあります。ですから、どの子にも「見やすくきれいなノート」づくりを指導することが
重要なのです。
見やすくきれいなノートをつくるポイント (算数ノートの例)
ミニ定規を使います
ミニ定規 ( 10〜15p ) を使うことに慣れることは基本中の基本です。それは、 ていねいさの
象徴 でもあります。ミニ定規は、有名附属小学校で学力向上の秘訣として伝承されていたもので
す。ミニ定規を使えば、位取りがきちんと書けます。うっかりミスの多くは、位取りの間違いに
よるもので、定規を使うようになると防ぐことができます。
実際に、ミニ定規を使うことに慣れてくると、ノートがきれいになり、ミスが激減してきます。
ミニ定規を使いこなすようになれば、それだけでテストの点数は確実に10点は上がると言われ
ています。ミニ定規を使うことは、それほど優れた指導法なのです。
A 問題と問題の間は2マス分あけます
問題をぎっしり詰めて書く子供がいます。これも、ノートを見にくくし、ミスを犯しやすくする原因になりま。問題と問題の間はたっぷり余裕をとることが見やすいノートをつくるポイントとなります。といっても、「すこしあけなさい」では、子供にはわかりません。具体的に「2マス」ということが大切です。これでノートは見違えるように見やすくきれいになります。なお、下の行に移るときは、1行か2行あけます。
B 間違ったら消しゴムで消さないで隣に書き直します
間違っても消さないで、その横に新しくやり直しま す。ですから消しゴムは使いません。勉強は間た
ところこそ重要です。間違ったところを消しゴムで消して、正しい答えに書き直していたら、自分がどこを
どう間違ったのか、わからなくなってしまいます。ですから、答え合わせも消しゴムは使いません。
消しゴムを使うと汚くなるし、時間がかかります。隣に書いた方が早くてきれいです。
C 補助計算は堂々と書きます
補助計算とは、子供がノートの隅に小さく書いて、すぐ消してしまうような計算のことです。
この補助計算を堂々と書くことで、間違いが少なくなります。また、どこで間違ったかも一目でわかるようになります。
◎ 上記の4点以外のノートづくりのポイント
・ 日付、教科書のページ、題名、問題番号を必ず書きます 。
・ 文字や数字を罫線にふれるくらい大きく、はっきり書きます 。(=きれいに見せるコツ)
答え合わせの赤丸は、閉じたきれいな◯を書きます 。
22行のノートを使います。(1、2年生は14〜20行)
保護者の皆様には、お子様のノートをご確認ください。前より少しでも「見やすくきれいなノート」になっていたら、ぜひほめてあげてください。あまり変化がなかったら上記の要領で「見やすくきれいなノート」になるよう目標をもたせ励ましてください。
★ お知らせ 今年度の計算・漢字のチャレンジテスト(前期)は、
計算:10月2日(月)〜10月13日(金)に実施します。前半の週は練習期間になります。
漢字:10月23日(月)〜11月7日(金)に実施します。 ※1年生は前期に漢字はありません。
80点以上が合格(再チャレンジテストも含め)です。全員が合格して、どの子も自信をつけてほしいと願っています。学校では全員が合格できるように指導に努めますが、ご家庭でもご協力をお願いいたします。
★ 杉田久信の現場からの教育提言 ≪基礎学力で教育再生≫ http://sugita.style.coocan.jp/ というホームページを開設しました。 山室中部小の HP からもリンクできます 。私個人の教育への考えをまとめてあります。興味のある方はぜひ検索してみてください。