すぎた きゅうしん
杉田久信の “現場”
からの教育提言
 ≪基礎学力で教育再生≫

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校長室の窓から

「総合的学習」「生活科」も大切にしています

富山市立山室中部小学校 校長室通信        第20号  (平成19年2月16日)

2月12日、14日、15日の北日本新聞の「瞳みつめて」に、3回連続で山室中部小学校と私の紹介が掲載されました。第一面の目立つところに大きく扱われていたので、驚かれた保護者の皆様も多かったのでないかと思います。しかし、一番驚き、とまどっているのは私自身です。まさかこんなに目立つところに、しかも3回も連続で掲載されるとは夢にも思っていなかったからです。

さて、新聞記者の取材がありましたが、どんな記事になるのかは新聞に掲載されるまでは全く分かりませんでした。内容が、様々な考え方が存在する「ゆとり教育の見直しについて」なので、なおさら心配になりました。もし、意図を歪めて書かれたら、学校、教職員、保護者の皆様、地域、そして子供たちにまで迷惑がかかってしまいます。その意味で、マスコミの取材は受けたくなかったのが本音です。今回の取材も丁重にお断りしたのですが、なかなか引き下がってもらえませんでした。きっぱり取材拒否すれば諦めてもらえるでしょうが、マスコミの要請を全く無視することは得策とは思えません。また、注目されることで学校がよくなる一面も否定できません。それで、取材を受けることにしました。

 

「基礎学力」だけでなく「総合的学習」「生活科」にも力を入れています

その代わり取材時に、「本校では『基礎学力』だけに力を入れているのではなく、基礎を身に付けた上で『総合的学習』『生活科』『追究を深める学習』にも力を入れていることをバランスよく書いてください」と強くお願いしました。事実、本校の流杉老人ホームとの交流活動やビオトープ活動などの「総合的学習」や「生活科」の実践は内容が充実しており、子供たちがいきいきと取り組んでいます。子供たちが企画し、工夫・研究・実践し、まとめまで行っています。この過程で子供たちは「計画を立て実行する力」「表現力・コミュニケーション能力」などの力をつけています。さらに、本校の総合的学習や生活科は、どの学年も「心を育てる」ことを大切にしていると感じています。

私が先生方に繰り返しお願いしているのは、「やりたいことや、得意なことをどんどんやってください。ただし、基礎学力の徹底だけはしっかり頼むね」ということです。実際に、多くの先生方は、得意分野を生かして教育実践をしてくれています。特に、総合的学習や生活科ではその傾向が顕著です。このような実態があるので、記事を掲載するなら総合的学習は必ず紹介してほしいと思っていたのです。

この要請を受けて、新聞記者は一部の学年担任から総合的学習の取材を熱心にしてくれました。紹介記事もしっかり書いてくれていたようです。しかし、結果として、記事の中には本校の総合的学習の紹介は、ほんの少ししか掲載されませんでした。時間をかけて取材に応じてもらった先生には申し訳なかったと感じています。とても残念に思っていますが、保護者の皆様には、本校が「基礎学力」だけでなく「総合的学習」「生活科」も大切にしていることを分かっていただけたのではないかと思います。

 

当初は、掲載は1回だけで、内容も「基礎学力」と「総合的学習」を半分ずつ紹介してくれる予定だったのが、取材の過程で基礎学力に重点が移り、しかも3回連載に変更になりました。これは、2月5日の日本経済新聞に「教育再生:核心は基礎の反復」との私の文章が掲載されたことが大きな影響を与えたようです。これは、日本経済新聞社から教育再生会議の第一次報告についての意見を書いてほしいとの連絡が突然入り、日頃の持論を一気に書いたものです。半信半疑でしたが本当に掲載されました。日本経済新聞社からは、学校現場の校長の意見ということで、各方面で大きな反響があったとの連絡を受けています。裏面のコピーを、ご一読いただければ幸いです。なお、私の原稿には本校が総合的学習にも力を入れていることを書いたのですが、残念ながら新聞では削除されていました。

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