すぎた きゅうしん
杉田久信の “現場”
からの教育提言
 ≪基礎学力で教育再生≫

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校長室の窓から

この夏、親子のコミュニケーションを!

富山市立山室中部小学校 校長室通信        第30号  (平成20年7月23日)

「あゆみ」 でよいコミュニケーションを!

 

保護者の皆様に、毎年お願いしていることですが、明日、学校からもらってきた「あゆみ」(成績通知表)を通して、よいコミュニケーションの場をもっていただきたいと存じます。

 

よい生活習慣を身につけ勉強を頑張った子は、「あゆみ」の成績がよくなっていることでしょう。これは大いにほめてください。努力が報われるという体験は何よりも貴重です。しかし、中には、努力したのに成績がよくなかった場合があります。こんなときは、努力を十分認めてあげるとともに、「今は地面の中で根っこが伸びているようなものだ。花はこれから咲いてくる。努力を続けると次にはきっと上がるよ」と励ましてください。 

最も大切なことは、我が子には必ずよいところがあると信じて、子供の小さな成長・進歩・努力を見つけ出し、しっかり認め、心から喜ぶことだと思います。すると、きっと子供は劇的に伸びていくでしょう。 

また、勉強を怠けていて成績がよくなかったときは、子供の反省や次は頑張ろうとする決意を共有し励ましてください。 どんな場合も、子供を頭ごなしに叱るのではなく、子供とのコミュニケーションを深めるよい機会にしていただきたいと思います。

ところで、「あゆみ」に記されていることは、その子の全ての評価ではなく一部の評価です。例えば、学校以外の習い事やスポーツの頑張り、家庭での生活などについて十分に評価されることはありません。しかも、それで人生が決まるものでもありません。ですから、「あゆみ」の内容にこだわりすぎるのは好ましいことではありません。ただ、「あゆみ」には家庭では見せない意外な子供の長所や短所が記されていることがあります。それは、子供理解を深めることに役立つものです。子供のよりよい成長を促すために現時点での一つの評価として、参考にしていただきたいと願っています。

 

   「計画を立て実行する力」を伸ばす夏休みに!

 

誰にでも経験がありますが、夏休みの前に目標や計画表がつくってあっても、なかなかその通りにはできないものです。まして、目標や計画を立てずに夏休みに突入したら、だらけた生活に流されてしまうのは間違いありません。そして、何もしないうちに夏休みが終わってしまいます。ですから、夏休みに入る前に目標と計画を必ず立てさせることが大切です。

夏休みは、子供が自分で目標と計画を立て、生活していく力をつけるためにあるのだと思います。人生を幸せに生きていくためには、自分で目標と計画を立てて生活していく力は不可欠です。もし、子供たちが小学校時代から、この力を身につけることができたら、それは、その後の人生に、計り知れない力となるでしょう。夏休みは子供たちに、この力を身に付けさせる絶好の機会です。

ところで、目標には、「やらなければならない目標」と「進んでやりたい目標」の2つがあります。「やらなければならない目標」とは、決められている宿題や弱点分野の補強などです。「進んでやりたい目標」とは、本人の好きなことや得意なことなどです。夏休みは、この「進んでやりたい目標」を大切にしてほしいと思います。

夏休みにしかできない体験や自由研究等に思い切り取り組んで、有意義な夏休みを過ごしてくれることを期待しています。

夏休みの目標の設定で気をつけることは、客観的に見て明らかに達成不可能な目標や欲張った計画になっていないかということです。無理な目標では、結果として子供は達成感を味わうことができません。目標と計画表は具体的で努力すれば達成可能なものにするよう、ぜひ、親の立場からアドバイスをしていただきたいと思います。

 

もの作りで、親子のコミュニケーションを深めましょう

 

夏休みは親子のコミュニケーションを深めるのにとてもいい機会です。普段は子供と接する時間の少ない方も、遊びや勉強を通して、親自身も楽しみながら子供と触れ合ってほしいものです。余裕があれば、虫採りなどのアウトドア体験、美術館や博物館巡りといった本物を体験させることはとても意義のあることです。また、自由研究の工作や家族新聞などを作ることなど、一緒にものを作ることも心のつながりをもたらします。

特にお勧めは、料理作りです。料理作りは脳活性化に最も効果があると言われています。また、料理作りほど手軽で創造力・段取り力を鍛えるものはありません。

しかも、命を支えることに直結しています。料理作りは、正に生きる力そのものです。1年生であっても、手伝える範囲を徐々に広げていけば、そのうち、お母さんが忙しい時に食事を作ってくれるようになるでしょう。近年、食育の重要性が叫ばれていますが、料理作りこそ食育の核心です。夏休みに、ぜひ、親子で何回か料理作りに取り組み、親子のコミュニケーションを深められてはいかがでしょう。

 

この夏休みにご家庭の中が、一層、素直な気持ちや優しい気持ちを伝え合う場となりますよう願っています。

 

★ 夏休みこそ、 早寝、早起き、朝ご飯 。 テレビとゲームは時間を決めて !!

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